2023年12月31日

2023年買ってよかったもの

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AENOMALY CONSTRUCTS SwitchGrade

サドルの角度を三段階で変更できるギミック
市販のシートポストのやぐらをこちらに付け替えて使用します。

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最初に見たときはギミックの精度や耐久性を疑ったし重量物が重心位置から離れたところに装着されることに抵抗があったし、値段の高さも気になりました。

ただ、既に使用していた人が絶賛するのでそこまで言うなら試してみるのも自転車屋の義務かなと、まずは一つ試してみました。

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正直侮っておりました。めちゃくちゃいいです。
登坂時に骨盤が起きてまっすぐペダルが踏み下ろせることのなんと楽なことか
オフロードの登坂、特に急勾配になるほど効果を実感できます。
シリアスなXCのレースでいちいち操作していられないでしょうが、自走で山を登るトレイルライドでは絶対に有効です。あとこれあるとウィリーも楽です。

値段も、north shore bulletで削り出されてハンドメイドで作られていることも考慮すれば妥当かなと。
ぜひ試していただきたい一品です。



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ONZO JEANS

騎手や調教師といったいわゆるホースマン向けに作られたジーンズ
武豊騎手が調教時に履いているというのを知って、以前からジョッキーの騎乗姿勢ってMTBのポジションを近いものがあるとかんがえていた私はプライベートで1本購入してみたのですがこれが頗る良うございました。
いわゆるストレッチジーンズなのですが内腿に縫い目が来ないように生地が裁断されていたり前屈したときに背中が出にくくなっていたりと馬に騎乗するときにストレスが無いよう工夫されたジーンズはやはりMTBにもぴったり。

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(photo by dsk24

ONZO JEANSをライドで使った写真はこちらにてご覧いただけます

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さすがに真夏の暑い時期はいささかきついですが、10月〜6月くらいまでの8か月くらいは快適に履けます。プライベートからライドまで場面を問わず重宝しました。

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尻ポケットが大腿二頭筋あたりにシフトしており、これはジョッキーがステッキを収納するのにちょうど良い位置だそうです。仕事着として使うときこのポケットに長物工具放り込んでおくと具合がいいのです
このジーンズは同業者にもウケがよく、頼まれることも結構多かったです。

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まぁそんな感じでいいぞいいぞと喧伝しておりましたところONZO JEANSの田中社長に目にとめていただいて、当店で取り扱わせていただくことに。
試着すると良さは実感できるので試着していただいた殆どの方に購入していただき、単一の商品としてはチューブなどの消耗品を除けば開業以来最も売れた商品となりました。

余談ではありますがONZO JEANSが結んだ縁で競馬も観るようになり、少額ですがときどき馬券も買うようになりました。
何が言いたいかといいますと、ありがとうドウデュース&武豊騎手。おかげで2023は収支プラスで終えられました。
ギャンブルの素養は相変わらず皆無なんで大体応援馬券ですが見たいじゃないですか、武豊騎手が凱旋門賞勝つ姿は。


新年の営業は1/5(金)の12:00からとなります。
よろしくお願い申し上げます。
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2023年12月27日

IRC TANKEN GEKKOTA

IRC TANKEN GEKOTA

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MOTOのハードエンデューロやクロスカントリーで使用されているガミーコンパウンド”GEKKOTA”を採用したエンデューロ用タイヤ
転がりの軽さよりも走破性重点のいわゆるハイグリップタイヤ

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カットモデル
写真上がスタンダード、下がGEKOTA
スタンダードTANKENとの違いはコンパウンドの他にサイドケーシングに耐リム打ち防止ベルトPRS(PINCH FLAT RESISTANT SYSTEM)が追加されています。重量は同一サイズで比較した際GEKOTAは12%前後増加

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テスト車両はSPECIALIZED LEVO Expert(M)

外観は90〜00年代のMTBブームを体験したオジサンには懐かしいラストサイド

今回使用したのは29×2.6(前後) 重量は1,245g 

空気圧は前後20PSI(1.37BAR)に設定

チューブレスで使用(シーラント100cc)インサート無し。

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FOX 36FLOAT PERFORMANCE ELITE + 36/38MUDGUARDに装着してクリアランスは一番狭いところで10mmないくらい(リム内幅30mm)
この組み合わせてジャンプやドロップなどのフォークが大きくボトムするような場面だとフォークのたわみとタイヤの変形でフェンダーにノブが接触してブリブリって音がします。気にしなければ良いですが精神衛生上はあまり良くないかも。これなら2.3でよかったかな?

スタンダードTANKENの時は2.3は数字のわりに太い、2.6は数字の割に細い、と言われていたけれども今回は数字なりに太く感じます。

ちなみにスイッチ前のタイヤは下記の通り

前:SPECIALIZED BUTCHER GRID TRAIL T9 29x2.3
後:SPECIALIZED ELIMINATOR GRID TRAIL T7 29x2.3

過去に1年間ほどスタンダードTANKENを使用していたので、その時のことも思い出しつつ評価したいと思います。

舗装路のアプローチは想像以上に路面に張り付く
想像通り転がりの軽さは感じないがそこはモーターの力で押し切る。
砂粒や小石、落ち葉なんかを巻き上げるのでマッドガードの裏に当たっていつもカリカリと騒々しい。

ダウンヒル性能は申し分なし
ブロック高めなので落ち葉が敷き詰められたようなルーズオーバーな路面でも硬い層までしっかり刺さってグリップします。
サイドノブはやや高めですがバイクを倒しこんでいった時の感触はニュートラル。特に引っ掛かりもなくストレスなく倒しこめます。コンパウンドのおかげか、ケーシングのおかげかブロック配列のおかげか、どれが作用しているかは不明ですがスタンダードTANKENの時も特に癖は感じなかったのでこのタイヤの基本性能でしょうか。
ブレーキもしっかり効きます。路面に食らいつくので後ろ荷重が極端だったりするとチャタリングが起きやすいかも知れません。
今回はタイヤが抜けるほど攻め込まなかったしチャタリングが発生するほどのハードブレーキングもしませんでしたが限界はかなり高そうです。
ロック(岩)やルーツ(根っこ)セクションでのグリップは本当に良いです。安心して突っ込める。

グリップ力はMAXXISのやSCHWALBEのグラビティ系のタイヤに相当するんじゃないでしょうか。
触った感じ3cMAXGRIPやULTRASOFTのような柔らかく芯がある感じではなく全体が柔らかい感じ。センター、サイド、ベースレイヤーでコンパウンドを使い分けている感じではなく一種類で決まっている感じ。そのおかげかハイグリップだけでなく微振動も吸収する、振動の減衰性能にも優れているように感じました。
一番近い印象はKENDAのSTICK-E、MAXXISの40aでしょうか。STICK-E、すごく好きだったんですよね個人的に。

あとケーシングが硬すぎず柔らかすぎないのも良いです。空気圧の設定をどの辺に持ってくるかによりますが極端に下げずとも乗り心地の良さを感じます。
主に中低速のトレイルで使用したのでハイスピードセクションでの性能は未知数。春になって岩岳や富士見のMTBパークがオープンしたらあらためて試してみたいところ。
まだおろしたばかりなのである程度使用した時のゴムの減り方や硬化の仕方については引き続き観察していきたいと思います。
これだけハイグリップだとブレーキ性能やフォーク剛性もそれに見合うものが必要だと思うので軽量バイクには不向き。
クロスカントリー△
トレイル〇
エンデューロ◎

1万円を切る価格でこれだけの性能のタイヤをリリースしてきたのはかなり優秀といっていいのではないでしょうか
チューブレスタイヤのパイオニアたるIRCだけあって着脱も容易。ビードも一発で上がりますし空気もしっかり保持します。

外観のラストサイドについては、これは是であり非
若い世代には新鮮に、ベテランには懐かしく映り遠めに見ても一目でIRCと認識できるのはいいでしょう。
ただ、一般的な黒サイドにしておいてくれた方が、スタンダードTANKENとミックスして使うことが容易だったりするわけで、バイクとのマッチングを考慮するとやはり減点
正直ペダルバイクでトレイルユースだとちょっと重くてだるいので前GEKKOTA、後スタンダードなんて組み合わせにもしたいわけですよ。あるいは前GEKOTA、後GEOCLAWみたいな
外観を無視すればもちろん可能ですが無視したくないじゃないですか、外観。

最後に海外のレビューサイト風にまとめてみると

Good
・外国産タイヤにも比肩する十分なグリップ
・強化されたケーシングはちょうどいい塩梅
・安定した空気保持
・着脱が容易
・コストに優れる

Not Good
・個性的な外観
・他社のハイグリップタイヤと比較してやっぱりちょっと転がりが悪い。漕ぎが重い。

しばらく使用しつつ観察しながら加筆していこうかなと思います。
(12/28一部加筆)

(1/26加筆)
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ほかの人と一緒に走ると気づくことは多いですね。
転がり、思っていたよりもう一つ重かったです。
それなりに目方のある私がジープロードの緩やかな下りをペダルを止めて流して走る際、他のライダーから詰められる、もしくは離されることはほとんどないのですが、このタイヤだとちょっと追いつかない。追いつかれる。同じハイグリップ系のタイヤでもASSEGAI 3C MAX GRIPやMAGICMARRY ULTRASOFTはもう少し転がります。
ただ、やっぱりグリップはめちゃくちゃいいです。ロックやルーツでも気にすることなくゴリゴリ突っ込めますし、キャンバー気味な斜面を下るとき雑にバイク倒してもサイドノブがしっかり食って滑り出す気配すらありません(ちょっと大げさ)
登坂の時のトラクションも素晴らしくパワーさえあればどんな急勾配でも張り付いて登っていきそうな感じで、根っこや岩の乗り越えもスリップせずモリっと担ぎ上げるんですよ。つまりeMTBとの相性がとてもいい。

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雪が降ったので雪中ライドも試してみました。
ハードエンデューロで使われているだけあってウェットにもとても強い。カチコチに冷えてもグリップは損なわれません。
そして撥水の良さ。
雪中ライドはContinentalのblack Chili compoundが最高だと言って憚りませんしそれは今でも変わりませんが、このTANKEN GEKOTAもかなりいい線行ってます。雪と相性悪いタイヤは新雪転がすとモッコモコの雪だるまになってタイヤ回転しなくなるんですが、しっかり雪がキレてます。


約一ヶ月ほど使ってみてタイヤチェックしてみたところ、後輪に若干の摩耗が確認されました。
思ったより早い、というか思っていた通り、というか…
しっかり使ったらすぐにボウズになりそうです。
ただこれベースレイヤーがあってその上に低反発ゴムがのっかっているタイプではなく、丸ごと低反発ゴムのノブなので減ってベースレイヤーが露出してグリップが落ちるなんてことはなくしっかりとグリップしそうではあります。紫外線など外的要因による硬化は避けられないだろうからタイヤがフレッシュなうちにさっさと使い切るが吉、とまぁこれはどんなタイヤにも言えることですが。

posted by オガワサイクル 店主 at 23:03| Comment(0) | 日記

2023年06月30日

whistler備忘録

2023 6/14〜28の間でカナダBC州 whistlerでMTB研修を行ってきました。
これから書き記すことは個人的な備忘録で私が理解できればいいのでテキストだけです。
キラキラした写真とかはありません。

・パスポート
入出国以外では使用せず。ICチップ入りで入出国の審査もずいぶん楽になった。ハンコは押されなくなった(頼めば押してくれる)
MTBパークでカード作るときにパスポートか国際免許証が必要になる。
旅券番号が入った顔写真入りのページをスマホで撮影して残しておくとパスポートの携帯忘れたときに役に立つ場合がある(あった)
今回作ったMTBパーク用のパスは(チャージすれば)来シーズン以降も使えるからパスポートと一緒に大切に保管しておく。

・国際免許
全く使用せず。全行程の中で少しだけ車を使いたい、程度であればタクシーを手配した方が楽で得。
アルコールを購入する際に必要になる場合もあるようだがパスポートでOK

・海外保険(証券)
必ず加入せよ。海外で怪我をして国内で治療するのに使えるのもある。ケチるな。
私は東京海上日動火災保険にした。

・SIMカード
事前にプリペイドSIMを購入しておいたのだがまさかのスマホがSIMロックされているというオチ
もったいなかったのでSIMロックされていないスマホを使用していてかつフリーWifiで乗り切る予定だった同行者に使ってもらう。このことがまさかのミラクルを起こしたのだがそれは別の話
少し大きなところだとどこでもフリーWifi飛んでいるのでそこまで不便はなかったがそこまで電波強力ではないしモバイルデータ通信が使えたらもっと楽だったろう。次回行く際はスマホ新しくしてカード不要のE-SIMで準備だ。

・スマホ
iPhone7だったのだが新しくしておくべきだったと後悔することしきり。
スマホケースは開かないとカメラ使えない奴はだめだ。
カードのストレージがついてて頑丈で操作しやすいやつがいい。
あとiCloudの容量も要注意。
充電ケーブルは2本くらい用意しておいたほうがいいかもしれない。紛失したり、何らかの不具合があって充電されにくかったりするとストレスである。今回は後者に悩まされた。

・クレジットカード
わざわざ新規で作る必要もないが、持っているならいろいろ準備していくべき。何故かわからないが通ったり通らなかったりすることがあるから。あと有効期限も要チェックだ。
VISA、MASTERは鉄板。意外だがAMEXは結構嫌われている。
さらに意外だったのがJCBが使えるところが結構多かった。

・現金(加弗)
日本で出国審査後に2万円分両替して、そのあと追加で100ドルおろした。きれいに使い切った感じ
カードが使えないところはほぼない。どんな小さな店でも使える
バスに乗ったりコインランドリー使用するときにコインが必要になるので、ぶっちゃけその分くらいあれば事足りると思う。
コインランドリー、バスが基本$2.50なので紙幣よりも貨幣で携行した方が役に立つ。
あと、米弗が余っていたので使えることろないかなと思って携行したが結局無駄だった。

・イヤホン
音楽とかちょっと聴きたいよね。まぁ無きゃあ無いで済んだかも。

・モバイルバッテリー
2個用意していったが1個で十分だった。なんならそれすら必要なかったかもしれないくらい。
でもまぁ最低1個は持っていくべき。

・充電器
日本で使用しているものがそのまま使えて何も問題ない、が、カナダのコンセントのメス側は三芯で使うこと前提なせいかなんか日本のやつ差すとグラグラしているものが多かった。気づくと抜けかけていることもあった。

・GoPro
10年ぶりに購入。出国3日前に届いて前日に開封。セットアップは現地で行ったがいろいろと問題あり
最初はチェストマウントで使用していたがこれ、転倒すると胸に食い込む。おかげでプロテクター越しに肋骨に罅を入れる羽目になった。
ヘルメットにつけると重いし下がってくる。いろんなところにつけて撮れ方を確認しておく必要があった。
あと、スマホとペアリングしてデータのやり取りをするがその際は有線で行ったほうが圧倒的に早いので用意しておいたほうがいい。

AIRTAG
盗難やロストバゲージに備えて導入を考えていたのだけどなんやかんやで使用せず
今回は何事もなかったけどやはり用意しておくべきだろうか。

南京錠
ドミトリーで4人部屋だったのでロッカーには一応カギをかけておいた。盗られることはなかったと思うがとりあえず安心できる。

・着替え
シャツ、パンツ、靴下は今着ている分を除いて+3日分。2週間でこれはおおよそ適正だったと思う。
厚手のネルシャツは不要だった。
薄手のネルシャツはライドジャージとしても使えて優秀。
ライドパンツはハーフ2枚。これも丁度よかった
パッド入りインナーパンツも2枚準備。パークライドや軽いライドの時は普通のボクサーパンツで問題ない。
ジーンズはなくてもよかった。
ロングのライドパンツはCLUBRIDEのものを1枚持って行ったが普段履きからライドまでシームレスに使えて良し
ライドジャージは七分丈のものを2枚 これも適切
グローブは2双持って行ったが1双でよかった。現地で購入も容易。
タオルはフェイスタオル3枚バスタオル1枚持って行ったが過剰だった。バスタオルはドミトリーで1枚は提供されたのでそれで十分だった。次回はフェイスタオル2枚で十分だと思う。タオル減らして嵩張らない薄手の寝巻を持っていくとQOLが上がるかも。何せ日々の回復が重要である
そしてORTLEIBのバルブ付きドライバッグは最強。これしか勝たん。衣類をすごく圧縮できてコンパクトに収納できる。
洗濯ネットはあるといい。

・エチケットキット
定番の歯ブラシはもちろん使う。新品用意していけば歯磨き粉も十分足りる。
爪切りは、私は爪が伸びやすいので役に立った。
USBで充電できる電動髭剃りも直前で用意した。普段はT字のカミソリとシェービングクリームで沿っているのでなんかいまいちだったが手間は少ないほうがいい。充電は一度もしなかった
リップクリームは紫外線が強いので必須、と言われていたので用意しておいたがなぜか行方不明に。現地で購入。甘い。日焼け止めも同様の理由で用意する。

・サンダル
リラックスするのに絶対あったほうがいい。現地のスーパーで$15で調達した。

・薬類
湿布(経皮鎮痛消炎剤)はどうやら東洋文化圏のそれらしく薬局でもあまり売っていないらしいので持参していくべき。私は忘れたので同行者に分けていただいた。
風邪薬は定番のイブクイックDXを持って行った。私は使わなかったが同行者が風邪ひいたので全部あげた。結果オーライ。
正露丸と解熱剤(アスピリン、ロキソニン等)は持って行ったが不使用
ぶっちゃけこの手の薬はこっちで買ったほうが成分が強いのでいいんじゃないかという気もする。まぁ強ければ良いというものではないが。
胃腸薬も持って行ったが使わず。でもこれは次回も持っていく。
あとのど飴も無いらしいので持っていくと良いかも。空気がいつも乾燥していて晴れの日が続くと埃っぽくなるらしいので喉を痛めやすい人は注意。
薬品ではないが、グリコのエキストラアミノアシッドは持っていくべきであった(回復用)
プロテインとゲータレードは現地調達(スーパーで買える)

・テーピング
肋骨のサポートするのに使った(借りた)持って行ったほうがいい。

・梅丹本舗 2RUN
これは持って行ってよかった&もっと持っていくべきだった。
初日からぶっ飛ばしていったので脚ががっつりと攣る。こんな時に2Runが本当に効いた。
3包持って行ったが同行者にも分けたし全然足りなかった。箱で持っていくべきたった。
なお、足攣りは最初の3日くらいで解消し、それ以降は一切起きなかった。慣れもある。


あと虫よけ。現地調達してもいいがあると快適。なんせ森の中は蚊がすごいのだ。でかいのだ。だから針も太いのだ。蚊に刺されて「痛っ!」って感じるくらい強烈。そして刺された後は血がだらだらと流れる。ワコーズaggressive designの虫よけは覿面に効いた。

・書類
MSDS(油脂類のデータシート)、念のために用意したがFOXとROCKSHOXはノーチェックよと言われていて、実際にノーチェックだった。JAL WESTJET共に。
乗る飛行機のチケットや宿泊先の予約メールをプリントしておくとスムースだと聞いていたので準備しておいたら実際その通りだった。ありがとうございます。

・ボトル
2本持って行ったけど、1本でもよかったかも。追加の1本は現地調達するとお土産感も出る。

・ワイヤーロック
盗難の心配はあまりしていなかったが念のため。

・工具類
自分のバイクに何を使うかちゃんと調べて用意する
Switch infinityのグリスアップ用にグリス&グリスガンと10mmヘックスレンチは用意したけどこちらも事前に丁寧にグリスアップしたおかげか使用せずに済んだ。
一通りのヘックスキットとトルクスキットは用意した
FOX36/38でリリースバルブ付きなら13mmのボックスレンチも要
携帯工具は普段ライドで使ってるものでよし。
Victrinoxやleathermanのマルチツール系も役に立つ
ファーストエイドキットは準備はしたが出番はなし。良かった。
サスペンションポンプとタイヤポンプは必携。数値がデジタル表記でサスタイヤ兼用できるものがあれば最強だ。TOPEAKから出ている。
MAGURAのブレーキパッドあまり売っていないというから持って行ったのだけど交換の必要はなかった。現地でも少し売ってた。

・粘着テープ
再び梱包するのに必要。

・タイラップ
梱包に、応急処置に使える。今回は出番なし。

・ヨギボーの携帯枕
同行者が使っていてめっちゃ快適そうだったので次は買う

・バックパック
ライド用はUSWE AIRBORN9
ハイドレーションは過去一で大活躍。ボトル+ハイドレーションで2〜2.5ℓは毎回飲んでいた。
ボトルの中身はゲータレード(粉のやつ)でハイドレーションは水
ウィスラーは水道水がおいしい。
手荷物用のバッグはORTLIEBのHV
20年前に買ったやつまだ現役。
スーパーマーケットに買い物行くときも便利。

・ヒップバッグ
一応持って行ったが一度も使用しなかった。常時バックパックだった。要らんかも。

・プロテクター類
エルボー、ニー、ボディプロテクターを常時
トレイルライドではボディープロテクターは装着していなかったが3日目にGoProが刺さって肋骨にヒビ入れて以来ボディープロテクターも常時装備していた。

・ライドシューズ
RIDECONCEPTのHELLIONを履いて一足、予備で1足持って行った。
こっちはそこそこの雨でも走るのでドロドロになった時用に、ということで準備したが1足で足りた

・ヘルメット
フルフェイスを1個、ハーフを1個
パークライドでフルフェイス、トレイルライドでハーフを使用
こういう時コンパチブルタイプ(BELL SUPERシリーズ等)のタイプだと荷物減らせて嵩も減らせていいと思う。

・アイウェア
サングラスとゴーグル、ともにSCOTT。それぞれハーフとフルフェイスにに合わせて使用。

・ヘッドウェア
ヘルメットの下にかぶるキャップを2枚
ツバ付きのやつはGoproの邪魔をするので結局使えなかった。

・ウインドブレーカー
ポケッタブルなやつを現地調達。早速こけて傷つけた。

・レインウェア
雨でもライドすることあるので上下でそろえて持って行った。
下は使わなかった。
今回は乾期の直前で雨の降りやすい時期だったのだけど運のいいことにあまり降られなかったらしい。
天気予報雨でも降らないこともある。明け方から朝にかけて降ってもすぐに乾く。そしてライドは8時くらいまで余裕でできる環境だ。

・バイク
YETI SB150を準備
タイヤは前後SCHWALBEのULTRA SOFTのSUPER Gravity & Super DH。これは正解。
MAXXISならASSEGAIのMAXGRIPのDH CASINGもしくはDDがマスト。
スラブにチャレンジするなら前だけでなく後ろもULTRASOFT(MAXGRIP)があったほうがいい。
チェーンはWAKOSのEXTREAMで丁寧に処理したところ最終日まで給油なしで問題なかった。
予備のディレーラーハンガーは持っていたのに持って行かなかった。これは持っていくべきだったのだが持って行かなかったことで一つの奇跡が起こったので結果オーライである。でも持っていくべきである。
ハンガー曲がり以外のトラブルはなし。
ギアはフロント28Txリア10-52T。勾配18%とか平気で出てくるので脚を温存するのになるたけ軽いギアは欲しい。あと登りで根っこなどの障害物を漕いでパスする場面もすごく多いのでクランクが長いとヒットさせやすいかもしれない。私は今回から165mmを使用。あとISCG05にマウントするバッシュガードも欲しかった。
ドロッパーポストはなるたけ深く刺さって長くストロークするものがいい。FOX Transferの175mmを装着しているが。200mm欲しいと思った瞬間もあった。
フロントフォーク、リアショックは長く使ったものであれば事前にOHをしておくべき。

バイクの梱包は三辺の合計が292cm、重量が32kg以下であればOK。西濃運輸が販売している箱が267サイズで、たまたまそれが手元にあったから使用した。
タイヤの空気はかなり低く(0.5barくらい)なるまで抜くことを要求される(WESTJET)
サスペンションのエアは抜くとネガティブエアに引っ張られて縮んでコンパクトになる
Rメカはロー側にする。
ブレーキローターは外す。
ただ、飛行機そのものはいいが空港へ送る大型荷物がJAL ABCの扱いだと240サイズまで、空港からでも260サイズまでしか扱ってくれない。
今回は何とかしたものの、次回は何かしら手段を考えなければいけない。




・身体について
パワー、スタミナ、テクニック、メンタル、すべてが不足していると痛感
すべて底上げが必要ではあるが特にスタミナとパワーが大切
これらが尽きてくるといつものパフォーマンスが発揮できなくなる。
ゴリゴリに脚を使って上った後にめちゃくちゃスティープな斜面を転がり落ちるように下るのである。サラ脚で呼吸も整っている場面なんて殆どないのだから。そして、この2つは地道に続ければ確実に成果につながるのだから。
ウォームアップやストレッチングもより深く学ぶ必要がある。日々の回復が重要(2回目)
アスリートでもないし、レースやりに行くわけでもないのだからそんなシビアにならんでも、と思うかもしれないが、体力あるほうがより深く長く楽しめる。私は2週間のうち完全休養日は2日だったが同行者には完全休養日がゼロの人もいた。別に休むのが悪いってわけではなくて、完全休養日が不要なくらい体力が充実していたって話なのだ。ライドの日でもへろへろの私とは充実っぷりが違う。
以上の理由から無くてもいいが、より安全により深く広く楽しむために体力はつけておいたほうがいい。
スタミナについては、いよいよ乗るか。ロードに。
筋力はシンプルに筋トレ。特に上半身の


・日常生活について
食事は朝晩自炊、昼は携行食か外食
朝はシリアル&パン&バナナ。
夜はパスタ&パスタ&パスタ。本日もパスタ
ライドから帰ってからすぐにプロテインはとる
夕飯のバリエーション、もう少し考えたほうがいい。やはり米を食いたい
調理スキルもレベルアップが望まれる。1人前作るのは慣れているが5人前となると中々難しい。

・買い物
クリークサイドのマーケットは近いが商品のラインナップは少なめ、コンパクトにまとまっている
ヴィレッジは遠いが商品も店舗も多い。ただ広いので回るのは大変。外食できるところも多い。
スーパーで買い物すると最初に必ず「(ビニールの)バッグは必要か?」と聞かれる。これがペラペラですぐ破れるし食い込むので買い物バッグは持って行ったほうがいい。
物価は、日用品や食品の物価は日本より高め。
鶏卵1ダース一番安いもので4.99ドル。冷凍食品のカレーが10ドル、ペットボトルのコーラが4ドルくらいはする。
自転車関連は、用品も車両も日本とそんなに変わらん感じ。シマノは日本のほうが安い。
求人見ると時給が日本円換算で4〜5割くらい高いかな。

・英語
もう少し日常会話できると日々に彩りが増えるしスムースにことが運べるかなと。
Deeplは万能だが使う人間が万能ではないのだ。

・Trail Folk
必須

とりあえずこんなところである。
自分用なので思い出したらまた書き足していこうと思う。
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2023年02月18日

GT ZASKAR LT

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GT ZASKAR LTに興味を持っていただいたお客さんとそれならばということで試乗に行ってきました。セイカ君ありがとう。
目いっぱいカスタムした車両ですので吊るしの状態の性能とは大きく異なりますが、知りたいのはこのバイクの伸び代、フレームのポテンシャルなので丁度うってつけだったのです。
3時間ほど里山を駆け巡ってしっかりと堪能していただきました。
私の感想も聞きたい、とのことでしたので僭越ではありますのが少し語らせていただきます。

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OHLINS RFX34 M2 FORK
MAGURA MT TRAIL SL BRAKES
FORMOSA AM35 CARBON WHEEL
FORMOSA アルミクランク160mm
NUKEPROOF COMPONENTS
SRAM GX EAGLE DRIVETRAIN
CHRISKING HEADSET&BB
SCHWALBE TIRES
11.8kg(W/O PEDALS)

ざっくり挙げるだけでこれくらいの部品変更を行っています。フレーム以外の純正パーツはTranzXのシートポストのみ、と言った方が早いでしょうか。シートポストだけ交換しなかったのは、ちゃんと上がって下がればなんでもいいか(雑)と思っていたのですがちょっとばっかしガタが多めで動きが渋いかなと。換えたいかも(他人のだ)
zasker lt eliteが吊るしの状態で15.8kgありますので丁度4kgのダイエットです。25%のダイエットは相当です。


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比較対象、というわけではないけれどお客さんの希望でもう一つ用意した私物のMonkey98ST9χ
何が改かと言われたらもともと10/135だったドロップアウトを一昨年12/142に挿し替えてもらいました。12/148にせず敢えてのレガシー規格
アップダウンが頻繁でドロッパーや変速操作の多いトレイルでのフロントダブルはフロントシングルに慣れた身体にはちょっと操作が忙しかったな。
兎に角乗り心地のいいバイクで登坂はシッティングでもダンシングでもモリモリ気持ちよくトラクションが掛かって登ります。
ダウンヒルも昨今のHTトレイルバイクほどは攻められないものの過不足なくこなせます。ベンドしたシートチューブのお陰で快適な登坂性能を実現している反面シートポストが底まで刺さらないのでドロッパーポストの下げ代に制限があるのが難点といえば難点。あと1インチ下げられたなら結構変わると思います。
そもそもこのバイクの私のコンセプトが「自走で行くトラディショナルなMTBサイクリング」なので煩雑な操作のフロントダブルも下がらないシートポストも特別問題があるわけではないのです。

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ZASKAR LT ELITE
兎に角よくしなるフレーム
昔のTripleTriangleのフレームはシートステイとシートチューブが交差する点で溶接していたのでがっちりしている、という印象だったのですが今作はシートステイがシートチューブをスルーしてトップチューブに直で着けているお陰か硬さを感じなません。チェーンステイ450mmとやや長めなことも相まってアルミながらしっかりとしなって路面を捉えている感じがしました。シート角75°はトレンド通りでレスポンスは早め。
リアタイヤはシュワルベのダウンカントリータイヤWICKIEDWILLでフレームとのバランスもよろしい。リアタイアはURTRA SOFTやMAX GRIPのような過剰にグリップするものだとフレームが負けてちぐはぐな乗り心地になるんではないかと予想。この辺RMBのGROWLERなんかとは大きく違うところだと思います。GROWLERはENDUROに寄せてるけどZASKERはどちらかといえばXCに寄せてる。
個人的には後輪にMINION SSとかROCKRAZOR合わせたら面白いかも。超玄人向きになりそうだけど

ソフトなリアに対してヘッドからBBにかけては充分な剛性があります。
今回は軽量重視で34フォーク入れましたがもっと下り向きにするなら35/36フォークでも楽しめます。(デフォルトは35SLV)ヘッドアングル66°はややスラック気味とはいえ昨今のバイクでは珍しいというほどでもなく実際に操作してみると癖のないハンドリングで曲がりやすく、かつ真っ直ぐ走りやすかったです。最近のバイクはサドルに腰かけた状態からペダルを水平にしてそのまま立ち上がるだけでいい感じのニュートラルポジションがとりやすくなっていますね。
同じSサイズで比較するとHA63°でRC417のKONA HONZO ESDがホイールベース1186mmで、HA66°RC450のZASKAR LTが1181mmと5mmしか差が無いのはなかなか興味深かったですね。まぁHONZO ESDはHT ENDUROなのですが。

ZASKARはワールドカップでXC、DH、スラローム、トライアルで優勝したことのある唯一のバイクなのですが、この「なんにでも使える」という懐の太さは今作でもしっかりと根底にあるように思います。軽快なXCバイク的なモディファイからハードに下るエンデューロバイク的なモディファイまで、好みに応じていかようにでも姿を変える。そんな柔軟さと懐の広さを持っています。用途に合わせて先鋭化したバイクが多い中、こういうバイクは珍しいのではないでしょうか。
価格帯的には入門〜中級くらいですがフレームのポテンシャルは充分で、人間と一緒に成長して行ける、長く付き合えるバイクだと思います。(個人的にはフレーム販売があってもいいかな)
最近のバイクはあまりメーカー出荷時のジオメトリを大きく崩すようなモディファイは推奨されていないですが、これはフォークの若干のロングストローク化はもちろん、BBドロップが少なめなのでショートストローク化も面白いかもしれません。SIDの120mmあたり突っ込んでもBBドロップ60mmくらい? HA66.5°SA75.5°くらいならこれはこれで。

HONZO ESDやGROWLERほどDHでの速さは得られないし、SCALEやEPIC HTレベルでXCレースに使えるかと言われたらそれも無理だと思うけれどもこれ1台で何でも楽しい。中途半端という言葉でまとめるのはあまりにリスペクトが無いと思うので敢えて大げさな表現をするならば「This is MTB」でしょうか。

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2時間ほど山の中をぐるぐると走りました。
元エリートXCライダーだけあってめちゃくちゃ速いです。CXもロードも速い。
ハンドル幅560mmの古のXCバイクの時代から乗り続けてきた方はなかなか昨今のMTBのセッティングにシフトしにくいのですが、乗り始めて程なくしてバイクのスイートスポットを見つけ、操作にも慣れたようでがんがん飛ばしていました。

「29インチはタイトターンが苦手」
「最近のバイクはハンドル幅が広くて木にぶつける」
これ、結構ベテランライダーから言われるも、私はそんな風に感じたことは無かったので今一つピンとこなかったのですがライド中に「29インチはハンドル切るとつま先にタイヤが当たる」と言われて漸く腑に落ちました。
昔のバイクはヘッドアングル立っていて、XCライダーなら下りでもサドルもいちいち下げて乗らなかったのでハンドルを細かく切って曲がることが多かったんですよね。
で、今のバイクはフォークの性能も良くなり車輪径も大きくなったのでバイクを傾けてもハンドルが大きく切れ込まない。この時ドロッパーポストでサドルを下げてしっかりとリーンアウトしてあげることで低速タイトターンでもしっかりと曲げられるんです、と伝えると納得していただいてちょっと8の字で練習。すぐにコツを掴んだようでスムースに走っておられました。
最近のバイクのハンドル幅の広さ、ブレーキの握り方、フォームなどアップデートすることでまたもう一つMTBが面白くなるはずです。

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クランク160mm
最初は違和感あったようですが、すぐに慣れたようです。
で、慣れるとむしろこっちのがいいかなと。
想像外のところで食いつかれました。
まぁ、ペダルクリアランスが増えて障害物にヒットしにくくなるしスタンディング時に股関節に余裕もできます。長いクランクよりトルクは掛かりにくいのですが長いクランクは上手にペダリングできないと上半身がローリングしてバランス崩しやすかったりしますからね。疲れてくるとやりがちです。
ちなみに店主はだいたい175mmです。いっぱい余ってるんで仕方なしです…

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お客さんがSPDだったので久々に引っ張り出してきたSH-MT90
もう15年選手か。久々に履いたけど相変わらず良いです。傑作
posted by オガワサイクル 店主 at 21:33| Comment(0) | 日記

2022年09月16日

WAKO'S バイククリーニングセミナー

【9/16追記有】
9/17(土)に予定しておりましたバイククリーニングセミナーですが、台風接近に伴う荒天予報のため11/20(日)に延期いたします

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和光ケミカル様をお招きしてスポーツサイクルの洗車、注油に重点をおいたバイククリーニングセミナーを実施いたします。
ケミカルや道具の上手な使い方、やっていいこと、ダメなことなどを専門家の知識と技術をもってしっかりと実践、解説いたしていただきます。
当店で自転車を購入いただいているお客様は参加費無料です(それ以外の方は個別にご相談ください)
要予約ですので参加希望の方はメール、電話、あるいは店頭で直接お申し込みください。

11/20(日)小雨決行
10:30〜12:00

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posted by オガワサイクル 店主 at 18:15| イベント