当店の販売している自転車で、台数比で一番売れているのは実は子供車です。ヨツバサイクルを筆頭にBMXのキッズレーサーなど多くのお子さんに楽しんでもらっています。
今回取り上げるのは20インチを卒業して24インチにステップアップするくらい、学年で言えば小学三年生くらいから、身長なら130〜くらいの子供向けのMTBについて。

GIANT XTC Jr.24+
こちらは当店の仕事ではなく、車輪組(26インチ化)のお手伝いをさせていただいた車両なのですが想像以上に良いカスタムだったのでで一枚いただきました。元々そうであったかのような自然な仕上がりです。
元々24+だったものを26化なのですが、これは大人用の自転車で言うところの27.5+/29コンパチ設計に相当するんじゃないかなと。
これにインスピレーションをいただいて当店でもチマチマと考えるようになりました。
ちなみに身長140cm弱で跨るとこんな感じ。やはり自然です。


HARO FLIGHTLINE 24+ DISC 43,000+tax
当店一押しのジュニアマウンテンバイク。
24×2.6のタイヤに油圧ディスクブレーキを装着して5万を下回るプライス。
重いだけで役に立たないサスペンションフォークはオミットして潔くリジッドフォーク。これが素晴らしい。しっかりと子供の方を向いて設計されていると思います。
フレームの規格はヘッドチューブがφ44。車輪は前が9mm×100、後ろが10mm×135のベーシックな寸法
そうです。10年かもしくはそれよりさらに昔のMTB規格の部品がそのまま使えるんですね。

前述を踏まえて2019のFlightline 24+ DISCをカスタムしました。
クランクはライダーがBMX出身ということで短いクランクを所有していたのでそちらを流用。
身長130cm弱ということなので130mmのクランクを使用
目安ですが、キッズ、ジュニアMTBであればクランク長は身長の1/10前後が推奨です。
身長135cmであれば135〜140mmくらいのクランクです。エビデンスはありません。

ドライブトレインは9速もあれば十分なのですがスタビライザー付きのリアメカは10SPD以上なのでSHIMANOのZEE&DEOREでセットアップ。ついでにGurungeのR2ディレーラーガードも装着。子供って悪気なくばっかんばっかんバイクを倒しますからね。ディレーラーとディレーラーハンガーはしっかり保護してあげましょう。

グリップはAMEのMTB CLAMP ON1.1 ロックオングリップにも関わらず外径わずか27mmと細身で子供の手にもフィットします。
富士見などのゲレンデDHもやりたいとのことなので今回は奮発してサスペンションフォークも装着しました。
30GOLDは廉価版のフォークですがそこそこちゃんとした減衰機構があり軽量、サスペンションのストローク量の調整もできる優等生。9mmクイック用ドロップアウトでステアラーは1.125です。肩下とヘッドアングルを合わせるためにストロークは80mmに設定して、同時にステムを60mm→35mmに変更。これでおそらくハンドリングの帳尻は合うでしょう。
今回は新品のフォークを誂えましたが。26インチの古いフォークなんか持っていたりすると大変役に立ちます。お子さんのいるご家庭で二束三文で現金化するなら大切に保管しておいていつか子供に装着してあげるといいんじゃないでしょうか。スタンションチュ−ブがφ28のSIDなんて軽いし良いんですよ。

こちらはKLEIN ATTITUDEのカスタム
身長が150弱なので小さ目の26インチフレームが乗れます。
クランクはBMXの155mm 110PCDの5アームなのでチェーンリング最小の34T
このバイクでCXやXCのレースにも出るようだったのでスプロケットは11-46T
こんな風にクランク長の問題さえクリアできれば結構フィットさせられるんですよね。


KONA KILAUEA 100,000+tax
こちらは27.5のMTB。ユースサイズというわけではなくアダルトのXSサイズ。
身長は150cmくらいからマッチします。
もう少し大きくなったらこれが良いですね。やはりクランクだけはアダルトサイズなんでここだけは何とかできるといいですね。最初から160mmくらいついていると申し分ないんですけど

GIANT XTC ADV2 270,000+tax
最後はちょっとお高めなカーボンハードテイル
展示会サンプルはXSサイズですがこのサイズ感をご覧ください。標準的な身長の成人男性が後ろに立ってこんな感じです。かなりコンパクトなんです。
シートチューブこそ350mmありますがリーチは383mmと実は先に述べたKILAUEAのXSよりもさらに短いんですよね。
フロントギアはダブル、フォークはステップキャストではない32FLOAT
そしてドロッパーポストの装着も可能です。
小柄な方のトレイル遊び用や、中学生くらいの子供のステップアップにとても良いと思います
10歳〜12歳くらいの子どもにリーチするMTBが沢山増えてくれると嬉しいなと思います。
ビジネスとして即効性が無いかもしれないのは理解しておりますが、そこを踏まえたうえで未来への投資です。
posted by オガワサイクル 店主 at 23:44|
日記